明 細 書
発明の名称
車両用 ッ ク ミ ラ ー
技 .術 分 野
本発明は車両の ドアパネル上部ま たは ドア窓の三角 コ ーナ部等に取付けて使用する パ ッ ク ミ ラ ーに関 し、 詳 し く はパッ ク ミ ラ ーに車両の前方ま たは後方よ 外 力が加え られた場合、 ミ ラ 一 ^ディ がその取付ペ ー ス に対 し前後の方向に傾倒 して人体や器物に与える被害 を防止する よ う に した ッ ク ミ ラ ーに関する。
背 景 技 術
自動車に装着が義務づけ られているパ ッ ク ミ ラ ーは 我国においてはフ ェ ン ダ ー取付型が主流であつたが、 昨今体裁の良さ 、 見易さ或いは ミ ラ ー角度の調整等が 便利である な どの理由から ドア取付型が人気を博 して い る 。 こ の ド ア取付型は一般に取付用ペ ー ス に対 し ミ ラ ー ディ を傾倒可能に圧着 して取付け、 ミ ラ ー ^デ ィ に人体や器物が接触 した時に ミ ラ ー ^ディ が前方又 は後方に傾倒 し衝撃を緩和 し、 もって安全性を高める よ う に構成されている。 しかるに前記 ドア取付型は上 記の よ う ¾利便さ を有する反面、 フ ェ ンダー取付型に 比較 して、 ミ ラ ー ^ディ 先端が車の最外側線か ら出つ 張る度合が大き ため、 狭い空間に駐車 した ? 、 車両 輸送のため船積みする場合な どに不都合 ¾問題を生 じ
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て る。 特に大都市ある はその周辺において狭い空 間を最大限に利用すべ く 建造されて る立体駐車場 ¾ どはフ ェ ン ダ ー取付型 ック ミ ラ 一を装着 した自動車 を基準と して設計され、 駐車幅を最少限に押えてある ため、 ドア取付型パッ ク ミ ラ ーを装着した自動車が入 庫する場合に、 ミ ラ ー ^ディ が駐車場側壁あるいは鉄 骨等に接触 し、 ッ ク ミ ラ ーのみな らず駐車場設備ま でを損傷させる こ とがある。
一方車両輸送時における積載ス ペ ース の減少をはか るため、 ドア取付型 ッ ク ミ ラ ーを傾倒状態に保持で き る よ う に した装置も提案されている。 例えば、 実開 昭 5 8— 3 3 3 4 0号公報では、 略短冊状をなすプ レ ー ト を用意 し、 車両後方側に傾倒させた ミ ラ ー ディ と取 付用ペー ス と の間に前記プ レ ー ト を挿入して ミ ラ ー ^ ディ の傾倒状態を保持している。 しか しこの方式では 傾倒保持の と き に所定の個所に外部 よ ]? プ レ ー ト を挿 入し、 正常位置に戻すと き は前記プ レ ー ト を取外さね ば ¾ ら ¾ ため操作が煩雑である。 ま たプ レ ー ト は ッ ク ミ ラ ー と別体であるので紛失 しやす く 、 保管に充 分注意 し ¾ければな ら い等の欠点がある。
ま た、 ドイ ツ特許第 2 2 1 9 7 8 7号明細書に示される よ う に、 ミ ラ ー ^ディ を前後に ピ ^ ッ ト を有する取付 ペー スを介 して前後に傾倒可能に取付けた も の も 知 ら れて る。 しかしこの も のでは、 例えば走行中の風圧
とか軽度な衝撃る どで、 ミ ラ ー ^ディ が勝手に倒れ又 は振動 し或いは ヒ。ボ ッ ト がペースか ら外れるおそれが ある。 それを防止するには強力な引張ス プ リ ングを ディ と 取付用ペー ス と の間に別途張設 しなければ ら ¾いため、 構造複雑 と な るだけでな く 、 駐車時ま たは 車両輸送時に ミ ラ ー ^ディ を傾倒保持させに く 。 そ の上 ^ディ 強度を高めるために、 その板厚を厚 く し或 いは ^ディ 内に補強材を内設する な どの対策を構 じ ければな らず、 製造上の手間、 コス ト 等の上昇を免れ い 0
本発明は上記の よ う ¾従来の問題点を改善するも の であって、 車両走行中 ミ ラ ー ^ディ と人体等が接触 し た場合にその衝撃を緩和する こ と のでき る回避手段を 有する と共に、 狭い空間に駐車 した 車両輸送する場 合な どに、 ミ ラ ー ^ディ を容易に傾倒、 保持 してお く こ と のでき る ドア取付型 ッ ク ミ ラ ーを提洪する こ と を 目 的と している。
発明の開示
すなわち本発明は、 ミ ラ ー ^ディ 取付用ペー ス上の ミ ラ ー ^ディ と の干渉をさけた位置に取付アー ム を形 成 し、 一方 ミ ラ ー ^ディ 内側には ディ を支持する ^ ディ サ ボー ト を固定 し、 こ の サ ボー ト と前記取付ァ ー ム と の間に ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト を配設 し、 こ の ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト と取付アー ム及び ^ディ サ ボ一 ト と を夫々前
後 2 本の軸部で連結する。 これに よ ミ ラ ー ^ディ に 人体又は器物の接触に よ ]? 強力な外力が加えられた場 合、 該 ^ディ が容易に前後方向に倒れて衝撃を回避す る こ とができ る。
ま たヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト の前後の軸部は、 軸の両端を 取付アーム及び ^ディ サボ一 ト で支持する構造と して あるため、 ミ ラ ー ディ は取付ペー ス よ ]) 脱落しに く く 保持強度は大き い。
本発明は取付アーム と ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト との間に、 ク リ ッ クス ト ッ プ作用を行 う 突起と 、 この突起が嵌合 する凹部と 、 両者に圧着傾向を付与するス プ リ ン グ と か らるる傾倒保持手段を有 してい る の で 、 車両輸送ま たは駐車する場合に ミ ラ ー ^ディ 内に外部から特別 部材を揷入する よ う ¾操作を く し、 極めて容易に ミ ラ ー ディ を傾倒保持する こ とができ るため、 入庫に 必要なス ペ ー ス の減少をはかる こ とが可能と ¾る。
また本発明に よれば、 変形防止部材を ミ ラ ー ^ディ 内に配設させる必要がな の で該 ^ディ を薄く 形成す る こ とが可能で、 しかも ミ ラ ー ^ディ と取付用ペー ス との間に引張 ]3 ス プ リ ングを設ける必要が ¾いので、 構造簡単と 、 組立工数と コ ス ト の低減をはかる こ とができ る。
図面の簡単る説明
第 1 図は本発明 ッ ク ミ ラ ー の正面図、 第 2 図は第
1 図中 A — A線の断面図、 第 3 図は本発明パ ッ ク ミ ラ —の分解図、 第 4 図〜第 6 図は本発明 ッ ク ミ ラ ーの 正常使用状態お よ び回避状態を示す挙動図である。.
発明を実施するための最良の形態
本発明を よ ]? 詳細に説明するため、 以下添付図面を 参照 して説明する。
図示の ものは ミ ラ ー ^ディ の内部にモ ー タ 、 ウ ォー ム ギヤ等から なる電動 ミ ラ ー駆動ュ ニ ッ ト が配設され ている本発明の一実施例を示すも のである。 この図面 では車両の右側に取付けた ッ ク ミ ラ ーを示 したが、 左側の も のは これ らの各図 と 対称であるため図 を省 略 した。
図に於て(1)は ミ ラ ー ガ ラ ス 、 (2)は ミ ラ ーホ ル ダ一、 (3)は ミ ラ ー ディ 、 (4)はパ ッ ク ミ ラ ーの取付用ベース であ ]? 、 通常この取付用ベ ー ス (4)が車両 ドア窓の三角 コ ーナ部に固定される。 ミ ラ ー ディ のペ ー ス側小口 (5) と ペ ー ス (4)の一面に形成 した取付面(6)は、 ミ ラ ー ディ (3)が前後の方向に傾倒 した と き に互いに干渎する こ とが ¾い よ う に形成されている。
取付面(6)にはア ツ ハ。一アー ム (7a) と ロ アアー ム (7b) と よ ) る上下 2 本の取付アー ム (7)が設けられ、 この アー ム には軸揷通孔(Sa) (8b)が形成されている。 (9)は ミ ラ ー ^ディ の内側に ビス止めする ^ディ サボ一 ト であ る。 このサボ厂 ト の一端には軸揷通孔(l la) (llb) を有す
る上部軸受片 (10a)と下部軸受片 (10b)が形成されている。
(12)は、 取付アー ム (7)と ^ディ サポー ト (9)との間に配 設する ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト であ る 0 この ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト (12)は垂直板部 (1 )と、 その上下に折曲形成された水 平板部 (1¾) (12< とか ら ¾ i?、 全体はほぽコ字形断面を
¾す よ う に形成されている。 そ して水平板部(l2b) (l2c) には該ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト の回動支点と る ヒ ン ジ軸(13) (14)が後記の よ う に挿合されて る。 すなわち前記水平 板部 (l2b) (12c)の前後両端部に予め軸挿通孔 (l5a) (l5b) (16a) (16b)を設ける。 前方の軸揷通孔 (l5a) (l5b)と取付ァ 一ムの軸揷通孔 (8a) (8b)にヒ ン ジ軸(13)を揷合 し、 該 ヒ ン ジ軸の両端部をア ッ パーアー ム (7a) と ロ アアー ム (7b) と で支持する。 これに よ 取付用ペー ス (4)と ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)は傾倒自在に連係される。 一方、 同様に し て後方の軸揷通孔 (lSaXlSb)と ディ サポー ト (9)の軸挿 通孔 (l la) (l lb)にヒ ン ジ軸(14)を挿合 し、 該ヒ ン ジ軸の両 端部を上下の軸受片 (10a) (10b)とで支持する。 これに よ 1? ディ サ ボ ー ト (9) と ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト (12)は傾倒自在 に違係される。
と ころで、 前記取付アー ム (7)と ヒ ン ジブラ ケ ッ ト (12) と の重合面には、 ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)の傾倒保持手段 (16)が配置されている。 すなわち この傾倒保持手段(16)は 取付アー ム (7)に設けた複数個の突起 (Ha)と、 ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)に突起 (1 )に対応して設けた複数個の凹部
• (17b)と、 両者を弾性的に圧着させる弾圧手段(18)とか ら なっている。 図示の実施例においては、 突起 (1 )を構 成するため、 一例と して 3 個の小球がその上半部をァ ッ パーア ー ム ( ) の上面か ら突き 出る よ う に等間隔で、 かつ軸穴を中心に同心状に埋め込まれ、 一方凹部(l7b) を構成するため、 突起 (1 )と対向する ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)の上部水平板 (l2b)の下面側に、 前記突起が嵌合 し う る複数個のク リ ッ ク ス ト ッ ブ用係合穴が形成されて いる 0
ちなみに弾 手段 (18)は、 ヒ ン ジ軸 (13) 捲装する圧縮 コ イ ルス プ リ ン グ )と該ス ブ リ ン グの下部を ヒ ン ジ 軸に固定する ブ ッ シュナ ツ ト (19b)と力 ら なっている。
第 3 図に示すよ う に、 ^ディ サボ— ト (9)の本体部分 には切起 し片 (20)を本体と直角に形成する。 こ の切起 し 片(20) と ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト (12)の垂直板部 (1 )と の間には、 ミ ラ ー ^ディ (3)と ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)間の相対的運動 を規制するク ラ ン プ手段 (21)が設けられている。 このク .ラ ン プ手段 (21)は、 弾性係合可能に形成された揷入部
(22a)と挟持部 (22b)とか ら なっている。 図示の実施例で は、 ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト (12)の垂直板部 (1 )に窓孔 (21)をあ けて揷入部 (22a)を設け、 切起 し片 (20)には揷入部に対設 して弾性挟持片 (22b)がネ ジ止めされている。
お (23)は ミ ラ ー ガ ラ ス角度変更用ァク チユエ ー タ ュ ニ ッ ト の フ ァーネス 、 その他の操作部材を通すため、
取付用ペー ス (4)に設けた窓孔、 (24)は同じ く ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)に設けた切欠き 、 (25)は同じ く ^ディ サポー ト (9)に形成させた窓孔である。 ま た (26)はヒ ン ジ軸 (14)に捲 装する ト ー シ ヨ ン ネである。 この ネは ミ ラ ー ^デ ィ (3)が車雨前方側に傾倒 したと き ミ ラ ー ^ディ を元の 位置ま で復帰させ、 該 ディ の タつき を防止する。
次に上記装置の作用を説明する。
第 I 図お よ び第 4 図は、 正常使用状態を示すも の で、 ヒ ン ジ軸(13)に捲装されたコ イ ル ス プ リ ン グ (ISa)の弾力 に よ ]? ア ツ ハ。 一 ア ー ム (7a) の上面と ヒ ン ジ ブ ラ ケ ッ ト (12)における上部水平板部 (l2b)の下面とが 着されてい る。 この と き 、 ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)に形成された回 止め用係合穴 ( b)に前記突起. (17a)が嵌合 して、 ミ ラ ー ^ディ (3)が節度よ く 固定されて る。
こ の状態に て外部か ら強い衝撃を受けた場合、 ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)の作用に よ ) 、 次の よ う に ミ ラ ー ホ ディ (3)は車雨前方ま たは後方に倒れて衝撃を回避す る。 すなわち 自動車の前方 ( A方向 ) よ ] 3 後方へ向つ て ミ ラ 一 ^ディ (3)に荷重が作用 したと き は、 コ イ ル ス プ リ ン グ (ISa)が圧縮変形されて 、 係合穴 ( b)よ i) 突起 (1 )が抜け出てヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)がヒ ン ジ軸(13)を中 心に回転 して ミ ラ ー ディ (3)が傾倒する。 傾倒後は コ ィ ルス プ リ ング (ISa)の弾性作用に よ その傾倒状態が 保持されて位置が固定される。 また、 自動車の後方(B
方向 ) ょ 前方に向って ミ ラ ー ^ディ (3)に衝撃を与え た と き は、 弾性係合された挿入部 (22a)と挟持部 (22b) の係合が外れ、 今度は ヒ ン ジ軸 d4)を中心に回転 して、 第 6 図の如 く 傾倒する。
次に車両を駐車ま たは船積みする と き の ご と く パ、ッ ク ミ ラ ーを傾倒保持する必要が生 じた場合は、 ミ ラ ー ^ディ (3)を第 4 図の状態 よ D コ イ ル ス プ リ ン グ (ISa) 弾力に抗 し ¾がら時計方向に静かに倒すと 、 コ イ ル ス プ リ ン グ (ISa)は 縮変形され、 係合穴 (1 )よ ]9 突起 (1 )は抜け出て ヒ ン ジブ ラ ケ ッ ト (12)は回転する。 第 5 図の位置で ミ ラ ー ^ディ (3)の時計方向の回動をやめる と 、 突起 (17&)、 係合穴 (l7b)、 コ イ ル ス プ リ ン グ(ISa)の ク リ ッ ク ス ト ッ プ作用に よ ]) ミ ラ 一 ^ディ (3)は傾倒状 態が保持される。
駐車ま たは船積み等が終了 して傾倒を解除する と き は、 第 5 図の状態よ ]3 ミ ラ ー ^ディ (3)を コ イ ル ス ブ リ ン グ (ISa)の弾力に抗 して反時計方向に回動させ、 第 4 図の如き元の使用状態に復帰させるのである。
以上述べた よ う に歩行者その他が ミ ラ ー ^ディ (3)に 衝突 した場合、 或いは駐車時ま たは車両輸送時にパッ ク ミ ラ ーを車の最外側線内側へ収納する場合には ミ ラ 一 ^ディ が第 4 図の状態か ら第 5 図ま たは第 6 図の如 く 傾倒するか ら 、 ッ ク ミ ラ ーのみな らず衝突物体に 与える被害を最小限に止める こ とができ る。