WO1996028338A1

WO1996028338A1 - Changement de vitesses pour bicyclette et commande du changement de vitesse

Info

Publication number: WO1996028338A1
Application number: PCT/JP1996/000615
Authority: WO
Inventors: Tomonori Suenaga; Yoshihisa Iwasaki
Original assignee: Sakae Co., Ltd.
Priority date: 1995-03-13
Filing date: 1996-03-12
Publication date: 1996-09-19
Also published as: DE69623086D1; DE69623086T2; EP0759393A4; EP0759393A1; EP0759393B1; US6042132A

Description

明糸田書発明の名称

自転車および自転車用変速操作装置技術分野

本発明は、フロント変速装置とリャ変速装置とを備えた自転車、および自転車用変速操作装置に関する。背景技術

ディレイラ一ゃハブ 'ギヤなどの変速装置を備えた自転車は、操作ケーブルを介して変速装置に連結されてレ、る変速操作装置を操作することにより、所望の変速動作が行えるように構成されている。このような自転車では、自転車搭乗者が何れの変速段位で走行しているかを容易に判断できることが望まれる。そこで、従来では、変速操作装置に、 1速， 2速などの変速段位を示す目盛りが設けられていた。

—方、近年においては、自転車の変速装置の多段化が進んでいる。とくに、スボーッ用自転車では、たとえば 2段以上の変速段位を有するフロント変速装置と、 3段以上の変速段位を有するリャ変速装置とを備えたものが多く提供されている。そして、このようにフロント変速装置とリャ変速装置とを備えた自転車の場合においても、従来では、フロント変速装置用とリャ変速装置用との 2つの変速操作装置のそれぞれに、各変速装置の変速段位を個別に示す目盛りが設けられているに過ぎなかった。

しかしながら、このように 2つの変速操作装匱のそれぞれに、変速段位を示す目盛りが個別に設けられただけの従来のものでは、次のような不具合があった。すなわち、図 1 5は、 3段のフロントギヤ F 1〜F 3間でチヱーン 4 Aの掛け替えが可能なフロントディレイラー（図示略）と、 6段のリャギヤ R 1〜R 6間でチヱーン 4 Aの掛け替えが可能なリャディレイラー（図示略）とを備えた自転車の要部平面図である。同図に示す自耘車において、チヱーン 4 A力、たとえばフロントギヤ F 1とリャギヤ R 4とに掛けられている状態から、自転車をより低速に変速する場合には、チェーン 4 Aの後部をリャギヤ R 5、 R 6に掛け替えるのではなく、チェーン 4 Aの前部をフロントギヤ F 2に掛け替えることが好ましい。なぜならば、図 1 2の仮想線に示すように、チヱ一ン 4 Aの後部をリャギヤ R 6、またはリャギヤ R 5に掛けたのでは、チェーン 4 Aの交差角が大きくなつてしまレ、、チェーンとギヤとの噸み合い不良に原因する騒音が発生したり、あるいはギヤからチェーンが外れ易くなるからである。また、チヱーン 4 Aに張力以外の横方向の力が作用し、チェーン 4 Aの使用寿命も短くなるからである。さらに、上記チヱーン 4 Aの後部をリャギヤ R 6に掛け替えたのでは、その後自転車をより低速に変速する場合に、もはやリャディレイラ一の変速動作によつてはそれ以上低速にすることはできず、チヱーン 4 Aの前部をフロントギヤ F 2 に掛け替えるしかない。また、その後さらに低速に変速する場合には、チヱーン 4 Aの前部をフロントギヤ F 3に掛け替えるしかない。これでは、ギヤ比が大きなフロントギヤのみを用いた変速動作となってしまい、フロントギヤよりもギヤ比の変化が小さな 6段のリャギヤ R 1〜R 6を有効に活用したきめ細かな変速が行えない。

このように、フロント変速装置とリャ変速装置とを備えた自転車では、それらの変速段位を選択する場合に、好ましくない組み合わせ、および好ましい組み合わせがある。

ところが、従来の自転車では、フロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位とをそれぞれ個別に確認できるに過ぎず、自転車搭乗者が、フロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位とをどのように組み合わせれば、好ましいかを容易に知ることができない。また仮に、自転車搭乗者が好ましい変速段位どうしの組合せを知っていたとしても、自転車への搭乗時においてその好ましい組み合わせに即座に設定することは難しいものとなっていた。発明の開示そこで、本発明は、自転車のフロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位とを好ましい組み合わせに設定する操作を、自転車搭乗者が容易に行えるようにすることをその目的としている。また、本発明は、好ましくは、フロント変速装置とリャ変速装置とに操作ケーブルを介して連結される変速操作装置に対し、上記操作ケーブルの配索を容易に行えるようにする。

本発明の第 1の側面によれば、複数の変速段位を有するフロント変速装置と、少なくとも 3段以上の変速段位を有するリャ変速装置と、上記フ口ント変速装置に連結されたフロント変速操作装置と、上記リャ変速装置に連結されたリャ変速操作装置と、を備えた自転車であって、上記フロント変速装置の変速段位と上記リャ変速装置の変速段位との指定された複数の組合せグルーブがあり、これら複数の組合せグループを識別するための表示手段が、上記フロント変速操作装置と上記リャ変速操作装置との各々について設けられていることを特徴としている。本発明の第 2の側面によれば、複数の変速段位を有するフロント変速装置に連結されるフロン卜変速操作装置と、少なくとも 3段以上の変速段位を有するリャ変速装置に連結されるリャ変速操作装置と、を含む自転車用変速操作装置であつて、上記フロント変速装置の変速段位と上記リャ変速装置の変速段位との指定された複数の組合せグルーブがぁり、これら複数の組合せグループを識別するための表示手段が、上記フロント変速操作装置と上記リャ変速操作装置との各々について設けられていることを特徴としている。

本発明においては、自転車搭乗者が変速操作を行う場合に、上記表示手段によつて識別表示されているとおりにフロント変速操作装置とリャ変速操作装置とを操作すると、フロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位との組合せを指定された組合せにすることができる。一方、上記表示手段は、フロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位との好ましい組合せを指定する内容にしておくことができる。その結果、本発明では、自転車搭乗者に上記表示手段の表示内容にしたがった変速操作を行わせることによって、フロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位との組合せを自転車走行に好ましい組合せとすることが容易に達成できる。本発明の好ましい実施形態では、上記表示手段は、上記フロント変速装置の各変速段位に対応する異なるカラーの第 1の組のインジケータマークと上記リャ変速装置の複数の変速段位に各々対応する異なるカラーの第 2の組のインジケ一夕マークとを含み、上記第 1の組の各インジケータマークのカラーは、上記第 2の組の 1つのインジケータマークのカラーと同色系であり、上記フロント変速装置の各変速段位と組み合わせるべき上記リャ変速装置の複数の変速段位を表してい。

このような構成によれば、フロント変速操作装 Sまたはリャ変速操作装置を操作するときに、フロント変速操作装置について設けられている第 1の組のインジケ一夕マークのカラーと、リャ変速操作装置について設けられている第 2の組のインジケータマークのカラ一とが互いに同色系となるように操作すると、フロント変速装置の変速段位とリャ変速装置の変速段位とを措定された組合せとすることができる。このように、上記 2つの組のインジケータマークのカラーを判断基準とすれば、変速操作装置をどのように操作すればよいかを、自転車搭乗者が一層容易に理解できる。

本発明の他の好ましい実施形態では、上記各変速操作装置は、ハンドルバーの端部に回転可能に装着されたグリップ型操作体を含む。また、この場合において、フロント変速操作装置のグリップ型操作体とリャ変速操作装置のグリップ型操作体とを同一方向に回転させると、上記フロント変速装置と上記リャ変速装置とがともに高速側変速段位及び低速側変速段位の何れか一方に変速動作を行うように構成されている。

このような構成によれば、自転車を高速または低速に変速する場合に、フロント変速操作装置とリャ変速操作装置との各々のグリップ型操作体の操作方向が一致しているために、誤った変速操作をする可能性を少なくできる。

本発明の第 3の側面によれば、自転車のハンドルバーに外嵌装着されるとともに、操作ケーブルのインナワイヤをガイドするための突起状のワイヤガイド部を備えたハウジングと、このハウジングに対して相対回転可能に上記ハンドルバーに外嵌されるとともに、上記ィンナワイャの端部に取付けられているニップルを係止させるための係止用凹部を備えたワイヤリールと、を備えた自転車用変速操作装置において、上記ハウジングは、上記インナワイヤを上記ハンドルバ一の長手方向に挿通可能とする貫通孔を備えており、さらに、上記ハウジングは、上記貫通孔に連通し且つ当該ハウジングの一方の側面から反対の側面まで貫通する貫通スリットを備えることにより、上記インナワイヤのニッブルを上記ワイヤリールの係止用凹部へ挿入可能としており、上記ワイヤガイド部は、上記貫通孔に揷通したインナワイャの一部を当該ワイヤガイド部の内部に導くための案内溝を備えていることを特徴としている。

本発明において、自転車用変速操作装置に操作ケーブルのインナワイヤを配索する場合には、次のような手順で行うことができる。すなわち、まず上記ハウジングの貫通孔にインナワイヤを揷通することにより、このィンナワイヤを上記ハウジングの一方の側面から反対の仰 J面まで貫通させる。次いで、このインナワイャの端部に取付けられているニッブルを上記ワイヤリールの係止用凹部に係止させる。この作業は、上記ニップルを上記ハウジングの貫通スリットに揷入し、この貫通スリットを通過させることにより行うことができる。したがって、ハウジングのー側方にワイヤリ一ルが組付けられている場合であつても、このハウジングの反対の側方から上記二ッブルをワイャリ一ルの係止用凹部へ係止させることが可能となり、上記ハウジングからワイヤリールを取り外す必要はなくなる。また、上記貫通孔に挿通したインナワイヤのうち、上記ニッブルが取付けられる端部よりも中央部寄りの部分については、上記ワイヤガイド部の案内溝を利用して当該ワイヤガイド部の内部へ適切に導くことができる。

このように、操作ケーブルのインナワイヤを自転車用変速操作装置に配索する作業は、ハウジングとワイヤリールとの組付状態を解除することなく、容易かつ迅速に行うことができる。

本発明の好ましい実施形態では、上記貫通孔は、上記インナワイヤのニッブルが挿通可能なサイズに形成されているとともに、上記案内溝は、上記ワイヤガイド部の全長にわたって形成されている。

このような構成によれば、インナワイヤにニッブルを取付けた状態のまま、この二ッブルを備えたインナワイヤをハウジングの貫通孔に挿通させることができる。また、貫通孔に揷通したインナワイヤにニップルが取付けられたまま、このインナワイヤをハウジングの貫通孔から抜き取ることが可能となる。さらに、上記インナワイヤの一部をハウジングのワイヤガイド部の内部へ導く場合には、このィンナワイヤの一部をワイヤガイド部の全長にわたって形成されている案内溝に沿わせるだけでよい。したがって、自転車用変速操作装置へのインナワイヤの配索作業が一層容易となる。

本発明の他の好ましい実施形態では、上記ワイヤリールの係止用凹部は、この係止用凹部に係止されたニッブルの頭部と対面する壁面を有している。

このような構成によれば、何らかの事情に起因して、インナワイヤがワイヤリールの回転動作に追随して動作し難レ、状況になつた場合であつても、上記ィンナワイヤのニップルの頭部に上記係止用凹部の壁面を当接させることによって、上記ニッブルを強制的にワイヤリールの回転動作方向に押圧し、ィンナワイヤを所定方向に動作させることが可能となる。したがって、自転車熔変速操作装置の操作の確実化が図れる。

本発明の他の好ましい実施形態では、上記ワイヤガイド部は、上記ハンドルバ一の長手方向に湾曲して形成されていることにより、当該ワイヤガイド部に一部ガイドされたインナワイヤの端部が上記係止用凹部に嵌入保持される方向に弾発付勢可能とされている。

このような構成によれば、インナワイヤの一部を湾曲したワイヤガイド部にガィドさせておくだけで、このィンナワイヤの端部をワイヤリールの係止用凹部に嵌入保持させておくことができる。したがって、インナワイヤの端部に取付けられているニッブルがワイヤリールの係止用凹部から外れてしまうことを、特別な部品などを用いることなく防止することができる。

本発明の種々な特徴及び利点は、以下に添付図面に基づいて説明する実施形態より明らかになるであろう。図面の簡単な説明図 1は、本発明に係る自転車用変速操作装置の一例を示す要部平面図である。図 2は、図 1の A部の拡大平面図である。

図 3は、図 1の B部の拡大平面図である。

図 4は、図 1に示された自転車用変速操作装置によってチ —ンの掛け替えがなされる自転車の駆動機構の一例を示す要部平面図である。

図 5は、図 1の X I - X I線断面図である。

図 6は、図 5の X 2— X 2線断面図である。

図 7は、自転車用変速操作装置の構成部品の一例を示す分解正面図である。図 8 aは、ハウジングの一例を示す要部断面図である。図 8 bは、その右側面図である。

図 9 aは、ワイヤリールの一例を示す彻1面図である。図 9 bは、その X 3— X 3線断面図である。

図 1 0 aは、グリップ型操作体の一例を示す半裁断面図である。図 1 0 bは、その X 4— X 4線断面である。

図 1 1は、本発明に係る自転車用変速操作装置の他の例を示す要部断面図であ図 1 2は、自転車用変速操作装置に用いられているクリック機構の一例を示す要部拡大断面図である。

図 1 3は、図 1 2に示すクリック機構の動作状態の一例を示す要部拡大断面図である。

図 1 4は、本発明に係る自転車用変速操作装置における表示手段の他の例を示す説明図である。

図 1 5は、従来の自転車におけるチェーンの動作状態の一例を示す要部平面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施形態を図 1〜図 1 4に基づいて説明する。

図 1に示す自転車用変速操作装置は、フロント変速操作装置 1 Aと、リャ変速操作装置 1 Bとを有している。これらフロント変速操作装置 1 Aとリャ変速操作装置 1 Bとの各々は、ステム 9 0に支持されたハンドルバー 9の端部に取付けられるハンドルグリッブ 9 1と、ブレーキレバ一 9 2のブラケット 9 3との両者間に、位置している。

上記フロント変速操作装置 1 Aは、図 4に示されたクランクアーム 9 4によつて回転される 3段のフロントギヤ 2 a〜2 c間でチヱーン 4の掛け替えを行うフロントディレイラ一（図示略）に変速動作を行わせるためのものである。このフロントディレイラーと上記フロント変速操作装置 1 Aとは、操作ケーブル C ( C A) を介して互いに連結される。上記フロントディレイラーとしては、従来既知のものが適用される。具体的には、このフロントディレイラーは、操作ケーブル C ( C A) の引張量に応じてチェーン 4を自転車の幅方向に移動させるシフターを具備している。

上記リャ変速操作装置 1 Bは、後輪のハブ 9 5に取付けられた 6段のリャギヤ 3 a〜3 f 問でチェーン 4の掛け替えを行うリャディレイラ一（図示略）に変速動作を行わせるためのものである。このリャディレイラ一と上記リャ変速操作装置 1 Bは、操作ケーブル C ( C B ) を介して互いに連結される。上記リャディレイラ一としても、従来既知のものが適用される。具体的には、このリャディレイラーは、操作ケーブル C ( C B ) の引張量に応じてチヱーン 4を自転車の幅方向に移動させるガイドブーリー（図示略）、およびこのガイドプーリーの下方のチエーン 4の緩みを無くすためのテンションプーリ一（図示略）とを具備している。上記各操作ケーブル Cは、図 6に示すように、インナワイヤ Wと、このインナワイヤ Wをガイドするチューブ状のァウタケーブル C 1とから構成されている。上記インナワイヤ Wは、その一端がディレイラーに連結されることにより、ディレイラ一のパネ（図示略）の弾発力によって、常時、ディレイラ一方向（矢印 N 1 0方向）への引張力を受ける。

上記フロント変速操作装置 1 Aとリャ変速操作装置 1 Bとの基本的な構成は共通している。したがって、説明の便宜上、一方のリャ変速操作装匱 1 Bの構成について、以下に説明する。上記リャ変速操作装置 1 Bは、図 7に示されたハウジング 5、ワイヤリール 6、グリッブ型操作体 7、および図 5に示された爪体 8などを具備して構成されている。

上記ハウジング 5は、上記ワイヤリール 6を嵌合保持し、かつ上記操作ケープル Cのガイド機能を果たす。図 8 a，図 8 bに示すように、このハウジング 5は、ハンドルバー 9に外嵌可能な筒状のハウジング本体 5 aと、このハウジング本体 5 aに連設された突起状のワイヤガイド部 5 3とを具備している。上記ハウジング本体 5 aの筒状部 5 4は、上記ワイヤリール 6をこのハウジング 5に対して相対回転可能に嵌合させるための部位である。上記ワイヤガイド部 5 3は、このハウジング 5の一側方へ延びるように湾曲した形状であり、その内部には操作ケーブル Cのインナワイヤ Wをガイドするためのガイド孔 5 2が設けられている。上記ハウジング本体 5 aは、図 6に示すように、インナワイヤ Wをハウジング 5の幅方向（ハンドルバー 9の長手方向）に揷通可能とする貫通孔 5 6、この貫通孔 5 6に連通した貫通スリツト 5 1、案内溝 5 7、およびその他の後述の各部を具備している。

ただし、本実施形態においては、上記貫通スリット 5 1は上記貫通孔 5 6を含むように形成されており、これら両者は区別困難なように一連にがっている。上記貫通スリット 5 1は、上記ハウジング 5の一方の側面から反対の側面まで貫通して形成されている。また、上記案内溝 5 7は、上記ワイヤ用ガイド孔 5 2と上記貫通スリット 5 1とを連通させるように、上記ワイヤガイド部 5 3の長手方向の一部分に形成されている。

上記ワイヤリール 6は、インナワイヤ Wの巻き取り（引張り）と巻き戻し動作とを行うためのものである。このワイヤリール 6は、フランジ部 6 0を有する略円筒状に形成されており、図 9 aに示すように、その一端面には、インナワイヤ Wの端部に取付けられるニッブル 9 6を嵌入係止させるための係止用凹部 6 1が設けられている。この係止用凹部 6 1には、同図の仮想線に示すように、ニップル 9 6を当該係止用凹部 6 1に係止させたときに、上記ニッブル 9 6の頭部 9 6 aと対向する壁面 6 1 aが形成されている。上記グリッブ型操作体 7は、上記ワイヤリール 6を回転させるためのものである。このグリップ型操作体 7は、図 1 0 a，図 1 0 bに示すように、上記ワイヤリール 6に外嵌可能な略円筒状に形成されている。上記ワイヤリール 6ゃハウジング 5がたとえば合成樹脂製であるのに対し、このグリッブ型操作体 7はたとえば合成ゴム製であり、操作者の手が滑り難くなるように配慮されている。また、このグリッブ型操作体 7は、その外周面に滑り止めの凹凸加工が施されている。さらに、このグリップ型操作体 7の内周面には、ワイヤリール 6の外周面に設けられているスプライン溝 6 3に嵌合するスプライン溝 7 0が設けられている。したがつて、このグリップ型操作体 7を上記ワイヤリール 6に外嵌したときには、これら両者の相対回転が阻止され、これら両者は共回りする。

上記リャ変速操作装置 1 Bは、上記複数の部品を組立てて構成される。この組立ては、図 7に示す状態において、ハウジング 5の筒状部 5 4にワイヤリール 6 の一端部を外嵌させる。また、このワイヤリール 6の他端部には、グリップ型操作体 7を外嵌させる。むろん、図 1に示すように、上記部品のそれぞれは、ハンドルバー 9に外嵌される。この場合、上記ハウジング 5はグリップ型操作体 7やワイヤリール 6よりも自転車幅方向の内寄りとする。ただし、上記リャ変速操作装置 1 Bを組立てるときには、図 1 2および図 1 3に示されているクリック機構を構成しておくが、これについては便宜上、後述する。

上記リャ変速操作装置 1 Bを組立てた後において、このリャ変速操作装置 1 B に操作ケーブル C ( C B ) を配索する作業は、次のようにして行うことができる。まず、図 6の仮想線に示すように、ニップル 9 6を備えたインナワイヤ Wを、ハウジング 5の一側方から矢印 N 1に沿って貫通孔 5 6に挿入する。次いで、上記ニップル 9 6を、矢印 N 2に示すように、ハウジング 5の贯通スリット 5 1に挿入する。これにより、この貫通スリツト 5 1と対面するように配置されたワイャリール 6の係止用凹部 6 1に、上記ニッブル 9 6を嵌入させて係止させることができる。

また、上記貫通孔 5 6を通過したインナワイヤ Wの他の部分については、矢印 N 3に示す方向に撓ませてから、案内溝 5 7を介してワイヤガイド部 5 3のガイド孔 5 2に挿入し、このワイヤガイド部 5 3の先端から引き出す。そして、上記インナワイヤ Wをガイドするァウタケーブル C 1を、適当な止具 9 7を用いて上記ワイヤガイド部 5 3の先端部に取付ける。

このような操作ケーブル Cの一連の配索作業は、上記リャ変速操作装置 1 Bの一側方に適当な隙間があれば行うことが可能であり、ハウジング 5にワイヤリ― ル 6を組み付けたまま行うことができる。より具体的には、たとえば図 1に示すように、リャ変速操作装置 1 Bをハンドルバー 9に装着している状態において、ハウジング 5の横にブレーキレバーのブラケット 9 3が接近して設けられている場合には、このブラケット 9 3の位置をずらし、このブラケット 9 3とハウジング 5との両者間に適当な隙間を形成することによって、操作ケーブル Cの配索作業を行うことができる。したがって、リャ変速操作装置 1 Bを分解することなく、操作ケーブル Cの配索を容易かつ迅速に行える。

また、上記インナワイヤ Wの一部がワイヤガイド部 5 3にガイドされて矢印 N 3の方向に湾曲されると、上記インナワイヤ Wの端部には、上記矢印 N 3とは反対の方向に変形しょうとする弾発力 Fが発生する。したがって、上記インナワイャ Wのニッブル 9 6は、上記弾発力 Fによって、常時、ワイヤリール 6の係止用凹部 6 1に嵌入保持される方向に弾発付勢されることとなり、この係止用凹部 6 1の外部へ不用意に抜け出ることはない。

上記リャ変速操作装置 1 Bは、図 1 1に示すような構成のハウジング 5 Aを備えたものとすることもできる。このハウジング 5 Aは、貫通スリット 5 1に連通した貫通孔 5 6 Aが、インナワイヤ Wのニッブル 9 6を通過可能なサイズに形成されている。また、上記 '、ウジング 5 Aの突起状のワイヤガイド部 5 3には、その全長にわたって案内溝 5 7 Aが形成されている。

上記ハウジング 5 Aを備えたリャ変速操作装置 1 Bにおいては、インナワイヤ Wの端部にニッブル 9 6を取付けたまま、このインナワイヤ Wを矢印 N 7の方向からハウジング 5 Aの貫通孔 5 6に挿通することができる。したがって、上記ィンナワイヤ Wのニップル 9 6をワイヤリール 6の係止用凹部 6 1に係止させる作業が容易となる。また、上記インナワイヤ Wの一部を矢印 N 8方向に撓ませて案内溝 5 7 Aに嵌入することにより、このインナワイヤ Wをワイヤガイド部 5 3によって適切にガイドすることもできる。したがって、上記インナワイヤ Wがァゥ夕ケーブル C 1に揷通させたまま、これらをリャ変速操作装置 1 Bへ容易に配索することができる。

次に、図 1 2および図 1 3に示すクリック機構について説明する。

このクリック機構は、上記ワイヤリール 6の凹状部 6 2に嵌入された爪体 8を、ハウジング 5の内壁面に形成されている凹凸部 5 5に係止させた機構である。このクリック機構は、ワイヤリール 6が矢印 N 4方向に回転してインナワイヤ Wを巻き取るとき、および矢印 N 5方向に逆転してインナワイヤ Wが戻されるときに、このワイヤリ一ル 6の凹状部 6 2の内壁面 6 2 aまたは内壁面 6 2 bによつて爪体 8の端面が押圧されることにより、この爪体 8の外周面の係止用突起 8 0がハウジング 5の凹凸部 5 5の凹部へ順次嵌入して係止保持されるようになつている。これにより、ワイヤリール 6によるインナワイヤ Wの巻取り量を一定に維持しておくことができる。

上記爪体 8の幅 Lは、上記凹状部 6 2の幅 L aよりも小さく設定されている。この結果、図 1 3に示すように、ワイヤリール 6の内壁面 6 2 aによって爪体 8 を押圧させてインナワイャ Wを矢印 N 4方向へ引っ張った後に、グリッブ型操作体 7から手を雜すと、ィンナワイヤ Wにリャディレイラ一のバネ力が作用していることに起因し、ワイヤリール 6が矢印 N 4方向とは反対の方向へ逆転する。このワイヤリール 6の逆転動作は、図 1 2に示すように、ワイヤリール 6の內壁面 6 2 bが爪体 8に当接するまでの若干の角度範囲でなされる。したがって、このクリック機構では、ィンナワイヤ Wを引っ張ってチヱーン 4の掛け替えを行うときに、インナワイャ Wをチヱーン 4の所望の掛け替え動作に必要な引張量よりも余分に引っ張ることによって、チヱ一ン 4を所望のリャギヤを超えた位置へ一旦配置させてから、所望のリャギヤへ正確に掛けることができる、いわゆるオーバーシフト機能を有している。

さらに、上記クリック機構は、図 1 3に示すように、爪体 8の一端面が上記凹状部 6 2の内壁面 6 2 aと当接するときに、上記爪体 8の両端部の膨出部 8 1 a , 8 1 bを嵌入させるための凹状の逃げ部 6 3 a . 6 3 bを具備している。このため、このクリック機構では、同図に示すように、爪体 8を凹状部 6 2の内壁面 6 2 aによって押圧しているチヱーン 4の掛け替え動作中においては、爪体 8の膨出部 8 1 a， 8 1 bを上記逃げ部 6 3 a , 6 3 bに配置させることによって、爪体 8の全体を矢印 N 6の方向へ逃がすことができ、爪体 8の係止用突起 8 0がハウジング 5の凹凸部 5 5へ当接する力を弱めることができる。その結果、グリツブ型操作体 7を回転操作してワイヤリール 6を回転させるための力を小さくすることができる。一方、チヱーン 4の掛け替えが終了した後には、図 1 2に示すように、爪体 8の膨出部 8 1 a , 8 1 bは上記逃げ部 6 3 a , 6 3 bには位置しないため、爪体 8の係止用突起 8 0を確実に凹凸部 5 5へ係止させることができる。さらに、上記凹凸部 5 5は、 2種類のテ一パ面 5 5 a , 5 5 bが連続したものである力、これらのテーパ面 5 5 a , 5 5 bのうち、ワイヤリール 6を矢印 N 4 方向に回転させてインナワイヤ Wを引っ張るときに爪体 8の係止用突起 8 0と対向する一方のテーパ面 5 5 aは、他方のテ一パ面 5 5 bよりも緩やかな傾斜角度となっている。したがって、このクリック機構では、爪体 8の係止用突起 8 0を緩やかなテーバ面 5 5 aに摺接させて移動させながらリャディレイラ一のバネカ

(引張力）が作用するインナワイヤ Wを巻き取る際の力と、上記テーパ面 5 5 a よりも大きな傾斜角度のテーパ面 5 5 bに係止用突起 8 0を摺接させながら上記インナワイヤ Wをパネ力が作用する方向に戻す際の力とを略同様にすることが可能となる。その結果、高速段位および低速段位へのチヱ一ン 4の掛け替えを行うときの、グリップ型操作体 7の操作力に大きな差がないようすることが可能となり、リャ変速操作装置 I Bの操作性が良好となる。

上記リャ変速操作装置 1 Bは上記構成からなるが、他方のフロント変速操作装置 1 Aについても、既述したとおりその基本的な構成は同様であり、その詳細は省略する。

ただし、一方のリャ変速操作装置 1 Bはトツプノーマルに設定されているのに対し、他方のフロント変速操作装置 1 Aはローノーマルに設定されている。すなわち、一方のリャ変速操作装置 1 Bは、インナワイヤ Wを引っ張っていないときには、自転車の幅方向の最も外寄りのリャギヤ（トップギヤ） 3 f にチヱーン 4 が掛けられる。これに対し、他方のフロント変速操作装 S I Aは、インナワイヤ Wを引っ張っていないときには、自転車の幅方向の最も内寄りのフロントギヤ（口一ギヤ） 2 aにチヱーン 4が掛けられる。

また、上記リャ変速操作装置 1 Bは、図 5に示すように、インナワイヤ Wがハンドルバー 9の上方を通過してワイヤリール 6に連結されている。したがって、リャ変速操作装置 1 Bでは、グリップ型操作体 7およびワイヤリール 6を自転車搭乗者の手前方向（矢印 N 9方向）に回転させると、インナワイヤ Wが上記ワイャリール 6に巻き取られて引っ張られることにより、リャディレイラ一が順次低速段位に切り替えられてゆく。

これに対し、フロント変速操作装置 1 Aは、上記リャ変速操作装置 1 Bとは逆に、インナワイヤ Wがハンドルバー 9の下方を通過してワイヤリールに連結されている（図示略）。したがって、フロント変速操作装置 1 Aでは、グリップ型操作体およびワイヤリールを自転車搭乗者の手前方向に回転させると、インナワイャ Wをフロントディレイラ一方向に戻すことができ、フロントディレイラ一が順次低速段位に切り替えられてゆく。

結局、フロント変速操作装置 1 Aとリャ変速操作装置 1 Bとは、それぞれに対応ずるディレイラ一の変速段位を高速段位または低速段位に変更する際のそれぞれのダリップ型操作体 7の回転操作方向が同一となっている。このような構成によれば、 g転車搭乗者が変速操作を行う際に、フロント変速操作装置 1 Aとリャ変速操作装置 1 Bとのレ、ずれかを誤つて逆方向へ操作するといつた虞れを解消するのに役立つ。

また、図 5において、上記リャ変速操作装置 1 Bのグリッブ型操作体 7およびワイヤリール 6を矢印 N 9とは反対の方向に回転させて、インナワイヤ Wをリャディレイラ一方向に戻すときには、ワイヤリール 6の係止用凹部 6 1の壁面 6 1 aを、ニッブル 9 6の頭部 9 6 aに当接させることが可能となる。インナワイヤ Wとァウタケーブル C 1との滑りが悪いような場合には、インナワイヤ Wがリャディレイラ一方向へスムースに戻らない虞れがあるが、上記係止用凹部 6 1の壁面 6 1 aによって、上記ニッブル 9 6の頭部 9 6 aを積極的に押圧すれば、インナワイャ Wの戻り動作を確実なものにできる。

図 2に示すように、上記フロント変速操作装置 1 Aのハウジング 5の外周面には、数字「1 」〜「3」を表記した第 1の目盛りと、三色の第 1の組のインジケ一夕マーク 5 0 a〜5 0 cとが設けられている。上記第 1の目盛りは、グリッブ型操作体 7に設けられた指針 5 9 ( 5 9 A) との関連において、フロントディレイラ一の変速段位を示すものである。このフロントディレイラ一の変速段位は、図 4に示すチェーン 4がフロントギヤ 2 aに掛けられているときには Γ ΐ」であり、同様にチヱーン 4がフロントギヤ 2 b , 2 cにそれぞれ掛けられているときには、変速段位が「2」，「3」である。上記第 1の組のインジケータマーク 5 0 a〜5 0 cは、上記第 1の目盛り（すなわちフロントディレイラ一の変速段位「 1 J 〜「 3」）のそれぞれに対応しており、互いに異なるカラーである。上記第 1の組のインジケータマーク 5 0 a〜5 0 cのそれぞれは、たとえば青色、緑色、赤色である。

図 3に示すように、上記リャ変速操作装置 1 Bのハウジング 5の外周面には、数字「1 」〜「 6」を表記した第 2の目盛りと、三色の第 2の組のインジケータマーク 5 1 a〜5 1 cとが設けられている。上記第 2の目盛りは、グリッブ型操作体 7に設けられた指針 5 9 ( 5 9 B ) との関連において、リャディレイラーの変速段位を示すものである。このリャディレイラーの変速段位は、図 4に示すチエーン 4がリャギヤ 3 aに掛けられているときは「 1」であり、以下同様に、チエーン 4がリャギヤ 3 b〜 3 fのそれぞれに掛けられているときには、変速段位は「2」〜「 6」である。

上記第 2の組のインジケータマーク 5 1 a〜5 1 cのそれぞれは、上記第 2の目盛り（すなわちリャディレイラ一の変速段位「1 j 〜「6」）に対応するとともに、上記第 1の組のインジケータマーク 5 0 a〜5 0 cにも対応している。具体的には、この第 2の組のインジケータマーク 5 1 aは、上記第 2の目盛りの Γ 1 J 〜「3」の数字に対応しており、その色は上記フロント変速操作装置 1 Aのインジケータマーク 5 0 aと同様な青色である。他のインジケータマーク 5 1 b は、上記第 2の目盛りの「2」〜「5」の数字に対応しており、その色は上記フロント変速操作装置 1 Aのインジケータマーク 5 0 bと同様な緑色である。さらに他のインジケータマーク 5 1 cは、上記第 2の目盛りの「4 J〜 Γ 6 J の数字に対応しており、その色は上記第 1の組のインジケータマーク 5 0 cと同様な赤色である。

上記第 1の組のインジケータマーク 5 0 a〜 5 0 cと、第 2の組のインジケー夕マーク 5 1 a〜5 1 cとは、フロントディレイラ一の変速段位とリャディレイラ一の変速段位との好ましレ、複数の組合せグループを、カラーによつて識別するものである。より具体的には、フロント変速操作装置 1 Aの指針 5 9 ( 5 9 A ) が指し示す第 1の組のインジケータマーク 5 0 a〜5 0 cのいずれか 1つと、リャ変速操作装置 1 Bの指針 5 9 ( 5 9 B ) が指し示す第 2の組のインジケータマーク 5 l a〜5 1 cのいずれか 1つと力互いに同一カラ一になるように合わされると、フロントディレイラ一の変速段位とリャディレイラ一の変速段位とが好ましい組合せになるように構成されている。

上記各インジケータマークは、着色が施されたシール片をハウジング 5の外面に貼着する手段や、ハウジング 5の外面に直接着色を施す手段などにより設けることができる。

次に、上記フロント変速操作装置 1 Aとリャ変速操作装置 1 Bとを備えた自転車の変速操作を説明する。

まず、図 4に示すように、チェーン 4の前部がたとえばフロントギヤ 2 cに掛けられているときには、フロント変速操作装置 1 Aでは、図 2に示すように、フロントディレイラ一の変速段位「3」と、赤色のインジケータマーク 5 0 cと力、指針 5 9 ( 5 9 A) によって指し示されている。この場合において、自転車搭乗者がリャ変速操作装置 1 Bを操作してリャディレイラ一の変速段位を選択する場合には、図 3に示す第 2の組のインジケータマーク 5 1 a〜5 1 cのうち、上記インジケ一夕マーク 5 0 cと同様な赤色のインジケータマーク 5 1 cが指針 5 9 ( 5 9 B ) によって指し示されるようにする。

このようにすれば、チヱーン 4の後部はリャギヤ 3 d〜3 f のいずれかに掛けられることとなり、他のリャギヤ 3 a〜 3 cに掛けられることはない。したがつて、チヱ一ン 4がフロントギヤとリャギヤとの両者間において大きな交差角で掛けまわされることが回避される。その結果、チェーンとギヤとの嚙み合い不良に起因する騒音や、チ X—ンの外れを防止することが可能となる。また、チーンに対して自転車の幅方向に大きな力が作用することも少なくできるので、チェ一ンの使用寿命を長くすることも可能となる。

さらに、上記フロント変速操作装置 1 Aによってたとえばフロントディレイラ一の変速段位「3」が選択されているとともに、上記リャ変速操作装置 1 Bによつてリャディレイラーの変速段位「4 J 力選択されている場合において、自転車を低速に切り替える場合には、次のようにする。すなわち、この場合には、フロント変速操作装置 1 Aを操作して、フロントディレイラーを変速段位「2」に変更する。このようにすれば、リャ変速操作装置 1 Bの指針 5 9 ( 5 9 B ) は、赤色のインジケータマーク 5 1 cと緑色のインジケータマーク 5 1 bとを指し示しているのに対し、フロント変速操作装置 1 Aの指針 5 9 ( 5 9 A ) が緑色のインジケ一夕マーク 5 O bを指し示すこととなり、リャ変速操作装置 1 Bとフロント変速操作装置 1 Aとのそれぞれのインジケータマークのカラーを相違させることなく、自転車を低速に切り替えることができる。フロントディレイラーの変速段位「2」を選択すると、その後はリャ変速操作装置 1 Bのみを操作して、 6段のリャギヤ 3 a〜3 f を活用することにより、高速段位および低速段位への変速動作をきめ細かく行うことができる。

本実施形態では、フロントディレイラ一の変速段位とリャディレイラ一の変速段位との組合せグループを、第 1の組のインジケータマーク 5 0 a〜5 0 cと第 2の組のインジケータマーク 5 1 a〜5 1 cとによってカラー表示しているために、これらのマークは自転車搭乗者にとって非常に見易く、かつ理解し易いものにできるという利点が得られる。

ただし、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されない。

本発明では、フロントディレイラ一の変速段位とリャディレイラ一の変速段位との組合せグループの具体的な内容を、自転車メーカーや自転車販売者などが上

- 1 記実施形態とは異なる内容に指定してもよい。また、上記組合せグループを、たとえば白黒 2色、ある、は単一色の模様などによつて識別表示させてもよい。さらには、色彩や模様以外として、たとえばリャ変速操作装置 1 Bの第 2の目盛りとしての「1 J 〜「6」の数字の横に、これとは異なる書体またはサイズの数字によってこれらリャディレイラ一の変速段位に対応するフロントディレイラ一の変速段位を併記した構成であってもよい。この場合、フロント変速操作装置 1 Aには、フロントディレイラ一の変速段位のみを表示する表示手段を設けた構成としても構わない。

さらに、本発明は、フロントディレイラーの変速段位とリャディレイラーの変速段位との組合せグループを識別するための表示手段を、フロン卜変速操作装置 1 Aゃリャ変速操作装置 1 Bに直接設ける必要もない。本発明では、上記表示手段をたとえばハンドルバーなどの他の部材に設けてもよい。

さらに、上記実施形態では、 3段の変速段位のフロントディレイラーと 6段の変速段位のリャディレイラ一とを備えた自転車について説明したが、本発明はむろんこれに限定されない。本発明は、変速装置として、ハブ 'ギヤを用いてもよい。また、本発明は、フロント変速装置が少なくとも 2段以上、リャ変速装置が少なくとも 3段以上有する構造に適用され、フロント変速装置とリャ変速装置との具体的な段数も限定されない。フロント変速装置が 2段、リャ変速装置が 6段の変速段位の場合には、これらの変速段位どうしの組合せグループを識別するための表示部 5 9 A, 5 9 Bを、たとえば図 1 4に示すような構成とすることがでさる。

その他、本発明は、フロント変速操作装置とリャ変速操作装置との各々を、たとえば棒状などの操作レバーを備えたタイプの変速操作装置として構成することもでさる。産業上の利用性

本発明の自転車および自転車用変速操作装置は、複数の変速段位を有するフ口ント変速装置と、少なくとも 3段以上の変速段位を有するリャ変速装置とを備えた自転車全般に広く用いることができる。

Claims

請求の範囲 . 複数の変速段位を有するフロント変速装置と、少なくとも 3段以上の変速段位を有するリャ変速装置と、上記フロント変速装置に連結されたフロント変速操作装置と、上記リャ変速装置に連結されたリャ変速操作装置と、を備えた自卓であつこ、

上記フロント変速装置の変速段位と上記リャ変速装置の変速段位との指定された複数の組合せグループがあり、

これら複数の組合せグループを識別するための表示手段が、上記フロント変速操作装置と上記リャ変速操作装置との各々について設けられているこごを特徴とする、自転車。 . 上言己表示手段は、上記フロント変速装置の各変速段位に対応する異なるカラ一の第 1の組のインジケータマークと上記リャ変速装置の複数の変速段位に各々対応する異なるカラーの第 2の組のインジケータマークとを含み、上記第 1 の組の各インジケータマークのカラ一は、上記第 2の組の 1つのインジケ一夕マークのカラーと同色系であり、上記フロント変速装置の各変速段位と組み合わせるべき上記リャ変速装置の複数の変速段位を表している、請求項 1に記載の自転車。 . 上記各変速操作装置は、ハンドルバーの端部に回転可能に装着されたグリツプ型操作体を含む、請求項 1に記載の自転車。 . 上記フロント変速操作装置のグリップ型操作体と上記リャ変速操作装置のグリッブ型操作体とを同一方向に回転させると、上記フロント変速装置と上記リャ変速装置とがともに高速側変速段位及び低速側変速段位の何れか一方に変速動作を行うように構成されている、請求項 3に記載の自転車。

. 複数の変速段位を有するフロント変速装置に連結されるフロント変速操作装置と、少なくとも 3段以上の変速段位を有するリャ変速装置に連結されるリャ変速操作装置と、を含む自転車用変速操作装置であって、

これら複数の組合せグループを識別するための表示手段が、上記フロント変速操作装置と上記リャ変速操作装置との各々につ、て設けられていることを特徴とする、自転車用変速操作装置。 . 上記フロント変速操作装置とリャ変速操作装置との各々は、

自転車のハンドルバーに外嵌装着されるとともに、操作ケーブルのインナヮィャをガイドするための突起状のワイヤガイド部を備えたハウジングと、このハウジングに対して相対回転可能に上記ハンドルバーに外嵌されるとともに、上記インナワイヤの端部に取付けられているニッブルを係止させるための係止用凹部を備えたワイヤリールとを備えており、

上記ハウジングは.，上記インナワイヤを上記ハンドルバーの長手方向に揷通可能とする貫通孔を備えており、

さらに、上記ハウジングは、上記貫通孔に連通し且つ当該ハウジングの一方の側面から反対の側面まで貫通する貫通スリツトを備えることにより、上記ィンナワイヤのニッブルを上記ワイャリ一ルの係止用凹部へ揷入可能としており、上記ワイヤガイド部は、上記貫通孔に揷通したインナワイヤの一部を当該ヮィャガイド部の内部に導くための案内溝を備えている、請求項 5に記載の自転車用変速操作装置。 . 自転車のハンドルバーに外嵌装着されるとともに、操作ケーブルのインナヮィャをガイドするための突起状のワイヤガイド部を備えたハウジングと、このハウジングに対して相対回転可能に上記ハンドルバーに外嵌されるとともに、上記インナワイヤの端部に取付けられているニッブルを係止させるための係止用凹部を備えたワイヤリールと、を備えた自転車用変速操作装置において、

上記ハウジングは、上記ィンナワイヤを上記ハンドルバーの長手方向に揷通可能とする莨通孔を備えており、

さらに、上記ハウジングは、上記貫通孔に連通し且つ当該ハウジングの一方の側面から反対の側面まで貫通する貫通スリットを備えることにより、上記ィンナワイヤのニッブルを上記ワイヤリ一ルの係止用凹部へ揷入可能としており、上記ワイヤガイド部は、上記貫通孔に揷通したインナワイヤの一部を当該ヮィャガイド部の内部に導くための案内溝を備えていることを特徴とする、自転車用変速操作装置。 . 上記貫通孔は、上記インナワイヤのニップルが揷通可能なサイズに形成されているとともに、上記案内溝は、上記ワイヤガイド部の全長にわたって形成されている、請求項 7に記載の自転車用変速操作装置。 . 上記ワイヤリールの係止用凹部は、この係止用凹部に係止されたニッブルの頭部と対面する壁面を有している、請求項 7に記載の自転車用変速操作装置。 0 . 上記ワイヤガイド部は、上記ハンドルバーの長手方向に湾曲して形成されていることにより、当該ワイヤガイド部に一部ガイドされたインナワイヤの端部が上記係止用凹部に嵌入保持される方向に弾発付勢可能とされている、請求項 7に記載の自転車用変速操作装置。